科学
2016.4.1 追記 いろいろなご意見をいただいておりますが、この解説シリーズは以下の記事が元になっております。まずこちらの記事をご覧の上でお読み頂ければ、と思います。 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター 他の解説記事へのリンク…
6. 小さすぎるサンプルサイズ(難易度☆☆☆☆☆) 試験では、サンプルサイズが小さくなるほど、得られる結果の信頼性が低くなります。サンプルサイズが小さくなるのを避けられない場合もありますが、そこから導き出された結論については、上記のことを念頭に置い…
5.推測表現(難易度☆☆) 研究結果からの推測は、まさに、単なる推測でしかありません。「〜だろう」「〜かもしれない」「〜の可能性がある」等の言葉には警戒しましょう。このような表現が用いられている場合、研究によって、その結論の確かな証拠が得られて…
「アスパルテームは殺虫剤で化学兵器」 少し前にFB上でシェアされていたらしい噂です。Twitterで教えていただきました。 アスパルテームは殺虫剤で化学兵器です(魚拓) 上記がシェアされていた記事ですが、同様の内容の記事はネット上にたくさん存在します…
4. 相関関係と因果関係の混同(難易度☆☆☆) 相関関係と因果関係を混同しないように注意しましょう。「二つの変数に相関関係がある」ことは、必ずしも「一方が他方の原因である」ことを示しません。地球温暖化は1800年代から進行しており、同時に海賊の数も減…
2015年2月22日、えるかふぇ@lcafe_bkさんで酵素のお話をさせていただきました。多くの方にお越しいただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。参加者の皆様、えるかふぇスタッフの皆様、本当にありがとうございました。個人的にはいろいろと反省…
「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター, うさうさメモ こちらのポスターはかなり広く拡散していただいたようで、ありがたい限りです。その一方、「難しい」という声も頂いております。それはある意味、予想通りというか、このポスターが難…
2016.2.22 田口たつみさんとのコラボによる解説記事のリンクです。 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(1)扇情的な見出し・結果の曲解 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(2)「利益相反」 「ダメな…
基礎医学の発見を扱った報道の締めの言葉として、よく「新薬の開発につながる可能性がある」というフレーズが出てきます。難病や、現在治療法のない病気の場合には、当然、新薬が早く実用化されることが期待されます。しかし、その一方、薬には副作用があり…
「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」の日本語版を作ります。ご協力お願いします! に予想以上のご意見、アドバイスをいただき、訳文を作成しました!皆様、ありがとうございました! 「ダメな科学」を見分ける…
2014. 5. 7追記 改訂版を出しました。こちらへのコメントは締切ります。またこちらの訳文を引用する等はお控え願います(改訂版のほうでよろしくお願いします)。 A Rough Guide to Spotting Bad Science, Compound Interest Compound Interestは英国の大学…
ここまで3回に渡り、酵素について書いてきました。今回はおまけとして、私たちの役に立っている酵素の使用例を紹介したいと思います。酵素というものについて、一般的にはかなり漠然としたイメージしかないと思われるので、実際にこう使われているという実例…
酵素、酵母、発酵。どうちがうの? 先日のエントリで、図がほしいとのお声があったのですが、ライター/編集者の佐久間功@Biz_Sakuma さんが、すばらしい図を作成してくださいましたのでご紹介させていただきます! とってもわかりやすい!(2013.12.11 注釈…
エコチル調査とは エコチル調査をご存知でしょうか。環境省が行なっている、「子どもの健康と環境に関する全国疫学調査」で、10万組の子どもたちとその両親の参加による、大規模な疫学調査です。その研究デザインは以下のようなものです。 <調査の概要> エ…
本当の意味での「自然農法」は存在しない アグリサイエンティストが行く こちらの記事を読んで思い出したのが、以前なにかで読んだ、「農業の歴史は、人が命がけで、食べられる植物を探し、長い年月を掛けて改良を重ねてきた歴史である」というような文章です…
二つに割れてしまったイチョウの葉−院長の独り言 この記事を読んだが、呆れるしかない。 植物の専門家からツッコミが入るのも当然である。自然界によく見られる現象(日影の植物が徒長するとか、病気に感染するとか、果ては園芸品種まで)を取り上げて、「放射…
農地土壌の放射性物質除去技術(除染技術)について 農林水産省プレスリリース 上記のプレスリリースを受けて、ひまわりを用いた放射性Cs除去についての話題がまた持ち上がっている。 その中に、「これってそもそもどう広まったの?」という発言をいくつか見…
奇形動植物のまとめ ー院長の独り言福島原発事故由来の放射能のせいではないか、と続々と「奇形」が報告されている。中にはいくつか、素人目にもそれは違うだろ、というのがあったのでメモとして。 (イチョウの切れ込みや徒長したたんぽぽ、これは子供のこ…
Social science lines up its biggest challenges : Nature NewsNatureダイジェスト2011年6月号、p20 リストの英文 人々に自分の健康に注意するようにさせるには、どうすればよいか? 社会はどのようにして支配力と回復力を備えた組織(例えば政府)をつくり…