家庭における節電目標を確認する<関西>

7月1日から、本格的な「節電の夏」がスタートしました。
ニュースでは連日節電について扱っています。
また、関西電力も「節電のお願い」としてCMを放映しています。

けれど、ここで伝えられている情報について、「節電の方法」に偏っているのではないか?と感じています。
実際、家庭ではいつ、どれだけの節電が必要とされているのか、関電のCMでも述べられてないのです。
ただ、「エアコンは控えめに *ただし熱中症には注意」などど言っているだけです。

そこで、関電のHPを見てみると…
トップページに「節電のお願いについてのご説明」というPDFファイルがおいてあるではないですか。

この一枚目に、こうありました。

具体的には、 7月1日から9月22日の平日9時から20時までの間、原 則として、すべてのお客さまに15%程度の節電をお願いさせていただ きます。

なるほど。平日限定だったのですね。
それで、企業が土日操業をしているわけです。

で、ここからはこの15%とか、時間帯の設定根拠が示されているわけですが、
不勉強なので電力使用量ピークってのを漠然と「暑い昼間」と思っていたわけですよ。
けど、実際はこのページにあるように、
朝9時頃から夜8時頃までずっと高いのですね。


さて、pdf資料の最後(11ページ)に、「産業用」「業務用」「ご家庭」と、それぞれ節電ポイントが書かれていました。

【「産業用」のお客さま】
操業シフトなど生産への影響が比較的抑えられる対策から順に、広くご協力をお願いいたします。業種・業態 の違いなど、お客さまの個別の状況を伺いながら、きめ細かく、できる限りの節電のご協力をお願いいたします。

【「業務用」のお客さま】
関西電力全体のピーク需要に占める割合が大きく、オフィスなどお客さまご自身のピークも重なっているケー スが多くあります。当該分野のお客さまの昼間帯のご協力が最も重要と認識しております。病院など業種・業 態の違いなど、お客さまごとの個別の状況も伺いながら、きめ細かく、できる限りのご協力をお願いいたします。

【「ご家庭」のお客さま】
ご家庭の需要のピークは19時~20時で、関西電力全体の電力需要カーブとは一致しません。ご家庭にあっては、照明やテレビ、パソコンの電源をこまめに切るなどの節電行動を9時~20時に幅広く心がけていただく とともに、特に、全体の需要が高い13時~16時においては、健康への影響を考慮していただきながら、エアコン使用を抑制していただくなど重点的な取り組みをお願いいたします。


以上を参考に、うちのような「朝、会社に出かけて夜7時頃帰宅して、夜12時頃寝る」という生活を想定しますと、次のような節電モデルが考えられます。

  • 朝、タイマーでご飯を一日分炊いて冷蔵しておく。
  • 部屋のカーテンは閉めて出かける。
  • 会社では、会社の節電方針に従う。
  • 帰宅したら、まず窓を開けて換気し、食事の支度。エアコンは20時までできるだけガマン。
  • 暑くて寝苦しい場合はエアコンを入れ、きちんと疲れを取る。
  • 洗濯はできるだけ休日にまとめる。朝やって干せれば一番いいが…

ちなみに、「15%の節電が必要」というと、「累積の電気使用量を減らす(電気代を減らす)」的な方向に努力しまっている人がけっこういるような気が(テレビなどを見ていると)します。
この場合、「上限を超えないようにする」のが目標なので、「いまこの瞬間に使う電気の総量を減らす」ことが必要なのですよね。

関電はテレビCMで「節電方法」だけでなく、このような節電の「目標」も明確に分かりやすく伝えてくれたらいいのにと思います。