発言小町に「子宮頸がんワクチンを受けるかどうか」というトピ

中学生の娘がいます。
私は子宮頸がんの予防接種を受けさせたいのですが、夫が大反対してます。


ネットでいろいろ調べても何が本当なのか、ますますわからなくなってきてます。


皆さんは受けさせますか?


twitter聖路加看護大学助教の堀先生(twitter感染症予防に関する情報発信をされている方です)がこのトピを紹介したツイートへの返信として、ある方が「子宮頸がんワクチンは受けたほうがいいかどうか教えて下さい」と質問されました。その回答をTogetterにまとめさせて頂きました。


堀先生の解答は、「絶対受けろ」でも「受けるな」でもなく、ワクチンのメリットと考えうる副反応についての詳しい解説と、受けるか受けないかの判断の根拠として考慮すべきこと、受けない選択をした場合の注意点など、「受けたくない」派の方にも役に立つ内容で、本件について悩まれている方には非常に参考になるのではないかと思います。


発端の小町のトピでは、冷静な解答もありますが、やはりというかなんというか、デマ情報を真に受けた方々が「絶対に受けさせません!」と語気荒く回答されております。やはり、デマは広く浸透しているなぁとうんざりするとともに、デマ情報の脅しパワーを痛感しました。こういう場で「実はこうなんですよ!怖いでしょ、私は絶対受けさせません!」なんて言われると、「え?ホントかなぁ…」と感じても「そんな話があるなら念のため避けておくか」なんて思っちゃいますよね。


うさうさもデマの一次情報を自分で調べてみたりしていますが、これはものすごく手間がかかるし、やっぱり多少の専門知識は必要だな、という巧妙なネタもありした。それから、アメリカで広まったデマを輸入してる場合が多いので、資料が英語のものが多い。ソースとして示されているものが英語だったら、例え英語が読めるとしても、面倒くささというハードルはグッと上がりますから、確認する人の数は劇的に減るでしょう。


子宮頸がんワクチンに関するネット上の情報が悲惨な状態です。google検索しても、まともな情報:デマ=1:10くらいじゃないかと思えます。これらの信頼度を選別して必要な情報にたどり着くなんて、ふつうの(特にネットデマなどに興味がなく、仕事や家事や育児に忙しく、生物学や医療の知識の特別なバックグラウンドを持たない*1)保護者にはもう不可能なんじゃないかな、とおもいます。トピ主さんも「ネットで調べてもますますわからなくなる」と言っていますが、これはもう当然としか言えません。ですから、現状では、堀先生がおっしゃるように、信頼できるかかりつけ医に相談するのが一番なんじゃないでしょうか。

*1:実際には生物学の知識がある人でもころっと騙されてしまう例がありますが…